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2025年12月5日(金)/ 令和7年12月5日
身延山久遠寺と垂直の階段「菩提梯」、そして柴犬「桃」との出会い
知っておくとお得!三門手前の無料駐車場を確保
11時前に三門そばに到着。周辺の有料駐車場を探していたところ、少し手前に無料の駐車場を発見!迷わずそちらに車を停めました。参拝前にちょっとしたおトク感を味わえるのは嬉しいものです。
三門の鳥居で迎えてくれた、哀愁漂う白い柴犬
鳥居の付近を歩いていると、一匹の白い柴犬を発見。そっと手を近づけてみても威嚇する様子はなく、どこか「あきらめ顔」でうなだれています。その哀愁漂う姿がなんとも愛らしく、思わず心が和みました(このときは、後に素敵な再会があるとは知る由もありません)。
見上げる絶望。垂直にそびえる「菩提梯」287段の試練
三門から本堂まで続くこの石段の名は「菩提梯」。「悟りに至る梯(はしご)」という意味で、1632年(寛永9年)に起工・完成した。段数は287段、高低差はなんと104m。1段あたりの段差は約35cmもあり、普通の駅の階段(約20cm)のほぼ倍。段数の「287」は「南無妙法蓮華経」の7文字にちなんで7区画に分けられており、登りきると「涅槃」=本堂に到達するという意味が込められている。ちなみに実際に数えると286段しかないという説もあり、地震や石畳工事で最初の一段が埋まったのでは、と言われている。
私は体力に多少の自信があったので登り始めましたが、かなりの急勾配。「もしパートナーが無理そうなら、途中で引き返そう」と心に決め、一歩一歩踏みしめるように登ります。
途中、この猛烈な階段を「坂道ダッシュ」で駆け上がっていく元気な子どもたちに遭遇しました。話を聞くと柔道部の子だそうで、1月に大きな大会を控えているとのこと。こちらが息を切らせてへばっているのを横目に、颯爽と駆け抜けていく姿は頼もしい限り。上には顧問の先生や他の部員たちもいて、まさに最高のトレーニング場になっているようです。
息を整えつつ、カメラで境内の景色をパシャリ。後から頑張って登ってきたパートナーとも無事に上で合流できました。
12月の厳かな空気漂う、広大な境内を巡る
山全体がお寺の境内となっており、荘厳な本堂や歴史ある建造物を歩いて見て回ることができます。12月の山岳寺院ということもあり、お堂の床は冷たくて少し肌寒さを感じましたが、その凛とした空気感がより信仰の場の厳かさを引き立てていました。
久遠寺は日蓮宗の総本山。1274年(文永11年)、日蓮聖人が甲斐の国の地頭・南部実長の招きで身延山に入山したのがはじまり。約9年にわたってここで法華経の読誦や弟子の指導を続け、1281年(弘安4年)に「身延山妙法華院久遠寺」と自ら命名した。境内の広さはなんと約300万坪ともいわれ、標高1,153mの身延山全体が聖地とされている。武田氏や徳川家からも篤く保護を受け、江戸時代には「身延参り」として全国から参拝者が訪れる霊場となった。
ロープウェイで奥之院へ。お蕎麦をお供にひと休み
続いてロープウェイで山頂の奥之院を目指しますが、次の発車まであと10分ほど。ちょうどお昼前だったこともあり、近くの蕎麦処「さくらや」さんで温かいお蕎麦をいただきながら時間を潰し、12時20分の便に乗り込みました。
山頂にある奥之院の正式名は「思親閣(ししんかく)」。日蓮聖人が身延山で修行しながら、故郷・房総半島(現・千葉県鴨川市)に残した両親や師を慕ったゆかりの地とされている。晴れた日には富士山をはじめ、駿河湾・伊豆半島・南アルプスなど360度の大パノラマが広がる展望スポットでもある。
山頂に到着すると、そこには展望台と奥之院が静かに佇んでいました。正直なところ、 展望台と奥之院が中心なので 観光施設としてはシンプルな印象だった。この日はうっすらと小雪が舞うほどの寒さ。12時40分の折り返し便にも間に合う時間でしたが、せっかくなので少し散策を楽しんでから下山することに。本来なら富士山を一望できる大パノラマが見られたはずなのですが、今回はあいにくの曇り空。それだけが少し心残りです。
上りよりもスリリング!?下りの恐怖と安心の設備
帰りはあの階段を下りるのですが、実は上りよりも下りの方がはるかに恐怖を感じます。手摺をぎゅっと掴み、安全第一で一段ずつ慎重に。1段35cmの段差は、下りで見下ろすとまるで崖のようです。踏み外したら大惨事になりかねません。
※ちなみに足腰に不安がある方向けに「斜行エレベーター」も完備されているので、無理せず参拝できますよ!
うれしい再会!おてんば柴犬「桃」ちゃんとのふれあい
実は下りを少し急いでいたのは、最初に出会ったあの白い柴犬にもう一度会いたかったから。しかし、元の場所に戻ったときには姿がありませんでした。
諦めきれずに少し待っていると……おばさんに連れられたあの柴犬がトコトコとやってきました!先ほどのあきらめ顔とは一転、今度はものすごく人懐っこく飼い主らしいおばさんにじゃれています。店先につながれたのでパートナーと一緒に撫でていると、ロープウェイで見かけた外国人女性の観光客も「Oh!」と笑顔で加わってきました。紙で書かれた名前は「桃」ちゃんという女の子。この子は母親で他に二匹の子供がいるそうですが、見かける事が出来ず残念でしたが、一気に周囲が笑顔に包まれる、幸せなひとときでした。
外国人女性の一言「スモール(Small)」にハッとした理由
そんな和やかなムードの中、外国人女性が私のパートナーに向けて笑顔で「Small!」と言ったそうです。
どういう意味だろう?と考えてみると、どうやら「(さっき階段で)はるか遠くさっさと先にあんなに小さく見えるまで先に行っちゃってたわね!」という、ちょっとしたユーモア混じりのツッコミだったようです(笑)。
外国人の方から見ると「日本の男性はちょっと冷たい?」と映ってしまったかもしれません……!決して置いてきぼりにするつもりはなかったのですが、実はお互いの了解のもとそれぞれのペースでという事なのです。(言い訳・・・)旅先での歩調の合わせ方はなかなか難しいものですね。
身延山・久遠寺へのアクセス
- 最寄り駅:JR身延線 身延駅(徒歩約20分 or バス)
- 車:中部横断自動車道 下部温泉早川ICより約20分
- 無料駐車場あり(三門手前)
- 身延山ロープウェイ:本堂裏から山頂まで約7分
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